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  • 2024年4月10日
  • 聴覚

米国ロチェスター工科大学の学生と異文化交流を行いました

写真上はRIT副学長/NTID学部長 GerryBuchly氏への表敬訪問の様子。 左下は施設見学の様子。 右下はアジアンデフクラブのイベントで日本からのお土産を紹介する本学学生

3月18日 月曜日から26日 火曜日にかけて、学生5名と教員2名が米国ロチェスター工科大学(RIT:Rochester Institute of Technology)のNTID(National Technical Institute for the Deaf)を訪問し、現地の学生達との異文化交流を行いました。参加した学生は、産業情報学科3年の飯塚涼太さん、遠藤未羽さん、川上慶悟さん、船山滉介さん、ならびに情報アクセシビリティ専攻1年の大川公佳さんで、引率は障害者高等教育研究支援センターの白澤麻弓と後藤由紀子が担当しました。この海外研修は、令和5年度国際交流加速センター運営委員会事業の一環として実施されたもので、参加学生は筑波技術大学基金からの助成をいただきました。

RIT/NTIDとの異文化交流は、従来より2年に1回行われてきていましたが、コロナ禍の影響で2018年を最後に一時見合わせとなっており、今回は実に6年ぶりの再開となりました。

現地では、アジアンデフクラブ(ADC:Asian Deaf Club)の学生を中心に、本学学生との交流を希望するろう?難聴学生ならびに手話通訳を学んでいる聴者の学生が我々を迎え入れてくれて、本学学生の「バディ」として1週間の大学生活を共に体験させていただきました。学生たちは、バディとなったRIT/NTIDの学生達とそれぞれどんな1週間を過ごしたいかを話し合い、ペアごとに独自の計画を立てて、別々に1週間を過ごしました。この中では、建築専攻の学生達が、RIT/NTIDの建築専門の先生が設計された寄宿舎を見学に行って、その設計について学んだり、情報専攻の学生達が同じくITを専門としている学生とバディを組み、その指導教員に話を伺ったり、さらにろう教育の分野で研究をしている学生が、RIT/NTIDでろう教育を学んでいる学生さんと意見交換をするなど、それぞれに充実した時間を過ごすことができました。

また、22日金曜日には、アジアンデフクラブのイベントで、日本文化や大学生活の様子について紹介する時間をいただき、これまでに練習してきたアメリカ手話を使って1時間弱のプレゼンテーションも行うことができました。発表の後には、たくさんの質問が続き、参加した学生と本学学生のとてもよい交流の時間となりました。RIT/NTIDとの交流は、今後も定期的に行っていく予定で、2025年度にはRIT/NTIDの学生たちが本学を来訪する予定です。

写真は訪問時の様子です。
上:RIT副学長/NTID学部長 GerryBuchly氏への表敬訪問の様子
左下:施設見学の様子
右下:アジアンデフクラブのイベントで日本からのお土産を紹介する本学学生

(障害者高等教育研究支援センター 白澤 麻弓/2024年4月10日)